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俺の名は良司。










俺の名は良司。

ローレシアの第一王子で、勇者ロトの末裔だ。


今日、突然傷ついた兵士が俺と父の前に駆け込んできた。

なんでもムーンブルクの城がハーゴンの軍勢に攻められ、落城したらしい。


「王よ!なにとぞ御対策を!!…ぐふ!」


…死ぬ間際に珍しい台詞を吐いて兵士は力尽きた。

ここまで来るのに誰もホイミの一つもかけてくれなかったらしい。


兵の死を見届けると父は俺に話し掛けた。

ロトの末裔としてローレシアを支えて来た我が父。

ハーゴンの軍勢に対するべく対策を、既にその頭脳に巡らせているところだろう。

ハーゴンなど、闇に身を置く者が思いもしない対応がこの場より展開するはずだ。



「お前もまたロトの血を引く者。見事ハーゴンを打ち倒して参れ!」






はい?


えっと、もしかしてそれが対策?




「その宝箱はわしからの餞別!行くのだ!我が息子良司よ!」




あまりの考えの無さに呆気に取られた俺に、父は宝箱をよこした。

開けてみると銅の剣と100Gちょっと。

一国の王が軍も組織せず、息子を鉄砲玉扱い。
あげくに
貧弱な装備と少量の金。





勇敢な兵士よすまん 無駄死にだ。




うちの親父は早速諦めたらしい。




お前の為にこの親父をこの剣で刺した方がいいのかもしれない。




だが 俺はお前の死とムーンブルクの民の為、ハーゴンに一矢くらい報いてやるつもりだ。


この怒りを力に変え、この無茶な旅路に出てやろうと思う。




まずは同じくロトの末裔であるサマルトリアの王子に会いにいってみよう。



俺はサマルトリアの王子に付いて詳しく話を聞くところから始めた。




すると




「サマルトリアのトンヌラ王子は魔法が使えるらしいですぞ!」







はぁ? トンヌラ?











ここにまたろくでもない親を持つ男を発見。







…トンヌラって…あんまりだ…

 

 

 

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