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俺の名は良司。










俺の名は良司。

ローレシアの王子で勇者ロトの子孫。

打倒ハーゴンを目指して旅に出たばかりだ。


広がる草原と青い空、厳しい旅のはずだが少し心が浮いている。

どんな冒険が俺を待っているのだろうか…



さて、とりあえずは仲間を探すということで、
サマルトリアのトンヌラ王子に会いに行く事とした。


しかし 何度思い出しても嫌な名前だな…

…俺なら自殺まで考えてしまうかも知れんよ…


性格まで嫌な奴だったらどうしよう…

普通ひねくれて育つよ…トンヌラなんてなぁ…



少し憂鬱な気分になりつつサマルトリア城へ旅を急ぐ。



リリザの街でまずは一泊。

体を休めた後、再びサマルトリアへと向かった。



城へ付き、まずはサマルトリア王に会いに。

どこだトンヌラなんてつけた馬鹿王は。


王の間につくと、サマルトリア王自ら俺を迎えてくれた。


良い奴じゃないか。悪いのは頭だけか。



軽くもてなしも受けつつ、トンヌラ王子について話を聞く。

すると俺と会うべく既に旅に出たらしい。



…ムーンブルクの落城を知ってるのは俺の城のごく数名だけだったはずなのに
何故俺と会おうとしたのか…


名前の割になにか不思議な力を持っていて、お告げ的なものでも受けたのだろうか。



やはり名前のせいで変な育ち方したのだろう。




一通り話を聞くと俺は席を立った。

あまりのんびりはしてられない、王に頭を下げ再び平原へ…


…と そういえば妹さんがいると話を聞いたので、出る前に少し妹さんからも話を聞こう。


妹さんの部屋に訪れ、ドアをノック。


妹さんは「あなたお兄ちゃんの友達?」とか聞いてきた。


…こいつらホントに王族なのか…?狭い交友関係ぐらいある程度把握してそうなもんだが。


面識など無いがとりあず「はい」と答えた。

すると「お兄ちゃんはのんき者なの!どこかで寄り道してるかもよ!」と教えてくれた。


相手の言うことを全面的に信用してほいほい話してしまう妹さんもかなりののんき者だと思う。




…にしてものん気者かトンヌラ王子…

どうやらひねくれて育ってはいないらしい。



親と兄弟と同じく頭が弱くないことを祈り、トンヌラと合流すべく俺は歩き出した。
 

 

 

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