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前略、姉上様。










マルスです。


 

私がタリスに渡って早いもので二年が経ちます。


それはアカネイアがドルーアに落とされ、我がアリティアの落城から二年…

母上、そして私の身代わりとなり逃がしてくださった、姉上の安否がただただ気がかりでなりません。


この二年、タリス王の加護の下、文武に励んで参りました。

 

神剣を携え、メディウスを倒すべく勇敢に出撃しながらも、グラの裏切りに合い戦死なされた父上の無念、そして圧制に苦しんでいるアリティアの国民の苦しみ、必ずや晴らして見せます。


 

そしてアカネイア全土に光を再び…

 

ジェイガン「マルス様、シーダ様がタリス城よりお見えです」


 

っとと、感情が入りすぎて手紙を書くのに夢中になってしまった。出すわけでも届くわけでもないというのに…

振り向くとシーダがペガサスを連れてこっちへ向かってる。


 なんだか様子がおかしい。笑っておくれ〜僕のシーダ。

 

シーダ「マルス様!大変です!!」

マルス「やぁ シーダどうしたんだい?そんな血相を変えて」

シーダ「タリス城が海賊に襲われて…お父様達もみんな捕まって…」


海賊なんかに一国が落とされてしまうものなのかい…


 

そういやここタリスは騎士団もなかったっけ…


 

どうやって今まで治安を維持してきたんだろう。

 

二年住んでたけど、そういやなんだかのんびりした国だよなぁ。


 
マルス「安心しなよシーダ。ここにはアリティアの屈強な騎士団がいる。二年間訓練に励んできたしね。海賊ごとき敵じゃないよ。」

 

メディウスとグラの連合軍にはあっさり負けたけど…


 しかし二年前とは違うし、相手は海賊だ。

 

訓練の成果を見せるにはちょうどいい。


シーダ「では私もお手伝いいたします!これでも多少は武芸の心得はありますから」

マルス「じゃあ決して無理はしないで。危なくなったらすぐに下がるんだよ?」

シーダ「はい!」

マルス「よし!行くぞみんな!タリス城を海賊の手から取り戻すんだ!」

ジェイガン「はっ!」

ゴードン「はい!」

カイン「ふ 二年前の憂さ晴らしにしてやるぜ!」

アベル「熱くなるなよカイン、冷静にな」

ドーガ「前線はお任せ下さい!」


 

うーん頼もしい家臣達だ。

 

みんな二年前の悔しさをずっと心に溜めていたんだな。


  

それも今日で最後。

この日を境に反撃が始まるんだ!


  

とりあえず、まずは村に訪れておこう。

進軍を開始した矢先に、なんか速攻で一つ村が盗賊に落とされたし。

どんな暴れ方をしたら村がまるごと沈むのだろう。

とりあえずこれが彼等の能力のようだ。
島にはまだ一つ村がある。盗賊は当然こちらも潰すつもりだろう。
  

だがこれ以上はやらせない!


 この僕がいる限り!


 食らえ!正義の剣!!


  

ズバッ


  

盗賊「ちっ!」


あれ?あんまり効いてない。


盗賊「温室育ちがー!(反撃)」


  

ドシュ



マルス「うわっ!?(ゲージ三分の一程持ってかれる)」


 
なに!?たかが盗賊の癖に強くない!?

おまけに足速くて再攻撃出来ないよ!

 

アベル「マルス様!危ない!」

 

アベルが槍で一刺し。

僕が叩いた分もあってか、盗賊は倒れた。


 力が強いっていいね。


アベル「あまり無茶はなさいませんよう…」

 

いや!僕だって結構鍛えてきたしさ!


まさかあんなコソドロに遅れを取るなんてこれっぽっちも思わなかったもん!

そんな事を思いながらアベルの付き添いでとりあえず村へ。

 

なんか一万ゴールドくれた。

 

アベル「盗賊といえど腕の立つ者もいるということです。残る海賊どもも油断なさいませんよう」


うーん流石クールアベル。

これからはアベルで事を起こすことをアベリングって言う事にするよ。


カイン「ふ」

アベル「?なんだカイン」

カイン「臆したかアベル。たかが相手は海賊だ。一気に押し通すのみだ!」

 

そう言い捨てるや海賊に突進するカイン。


ソシアルナイトの割りに剣がそこそこ使えるカイン。


真っ赤な鎧が恥ずかしいカイン。


 カイン「うおおおおおおおおおおお!!」

 

ズシュ


 

海賊 ||||||||||||||||||||||||||||||||<<<<ピピ

       ちょびっと。


 

海賊の攻撃


  

ドシュ


  

カイン「うおー!?」


カイン|||||||||||||||<<<<<<<<ビー


たっぷり

 

カイン「え!?何!?マジ海賊!?こいつら強くねぇ!?」


アベル「だから言ったんだ馬鹿!」


ドーガ「マルス様!ここはお任せを!下がれカイン!!」



おお!ドーガ!


我がアリティア騎士団の守護神!重戦車ドーガ!

そうだ、君の強固な鎧にかかれば海賊どもの下品な攻撃など無力も同然のはず!


さっき入った民家でも「ドーガさんを前に出して戦った方がいいよ」って言ってたし!ここは君に囮を頼んで、貧弱な僕等はトドメに専念するよ!



ドーガ「行くぞ!海賊ども!」


重戦車ドーガの槍が吼える!



ドシュ



海賊 |||||||||<<<<ピピ


やっぱりちょびっと



うーんまぁ ドーガの良いとこは攻撃力じゃなくて堅さだしね!攻撃を受け止めて何ぼさ!



海賊「おらー!!」


来たぞ海賊の下品な反撃が!そんな下品な斧がドーガに効くものか!下品な海賊め!



ドシュ



ドーガ「ぐおおおおおおおぉぉ!!?」



ドーガ|||||||||||||||||||<<<<<<<<ビー



めっちゃ効いてるー!!?


後一撃貰ったら三途の川に片足突っ込むじゃないか!


やっぱ強くねぇ!?こいつら!!



とりあえずジェイガンが弱った海賊にトドメ。


あー 老人に経験値が…


とりあえず一旦砦まで後退。

たかが海賊数人に騎士団が引く羽目になるとは。


ひょっとして僕らが弱すぎるのか。


だからアリティアは落ちたんだね、ごめん姉上。



ジェイガン「どうなさいます?王子」


マルス「うーん 遠くからいたぶるしかなくない?


ジェイガン「無難かと…」



とりあえずアベルをパシリにして買い物へ。

手槍をしこたま買い込む。


ドーガもジェイガンも使える人間はみんなで手槍。ゴードンは元々弓兵なので予備の鉄の弓だけ調達。


器用貧乏のカインは槍のレベルが足りず、手槍が装備不可。

現場で上達するには危険がでかすぎるので、基本後ろから馬で付いて来るだけに



カイン「槍をもっと鍛えておくんだった…」



もう君の行く末が見えたね。



とりあえず再度打って出る。


ジェイガンが敵の間合いに入り、おびき寄せるとみんなで手槍

シーダもドーガもアベルもみんなで手槍


そしてバランスが良く命中率の高い僕がトドメ。

レベルが上がるとすぐ二回攻撃も出来るように。


一度カインにトドメを任せたけど、大事な場面で外してくれて再び瀕死に。カイン、この先君の出番は多分、無い。


こうしてみんなで手槍で回した後、僕がトドメのシフトが組まれた。



一度流れを作ると、その後は順調に海賊討伐。


四方八方から槍を投げ飛ばし、気づけば海賊の頭のガザックだけになった。はがねの斧とか物騒な物持ってる。どうしよう。



マルス「うーん 迂闊に近づけば一撃で頭割られるね


シーダ「でも倒さなければお父様が…」


アベル「如何いたしましょうマルス様…」


マルス「なんか打って出てこないしやっぱり手槍しかないんじゃない?


ドーガ「ラジャー



城を包囲し、手槍でガザック回し。

上空からシーダ、サイドにドーガとジェイガン。

正面にアベルとゴードン。カインだけ見学



僕はその間村に行ってきますね。


村に訪れると、リフという僧侶が力を貸してくれることに。ライブの杖で回復が出来るという溢れる頼もしさ。


一撃でみんな死にそうになるし、これはありがたい。



リフを紹介しようとみんなの所に戻るとまだガザック回してた。命中率悪いうえに、城で回復するからなかなか倒せないらしい。便利だなぁ城。


そんな膠着状態に、



ジェイガン「ふん!」



ジェイガンがクリティカル。

ガザックは何もせずに散々突付かれて死んだ。可哀想


ってか また老人に経験値が…



とりあえず入場して制圧。


海賊どもは全滅。タリスを取り戻した。



シーダ「お父様!」



奥を見ると、タリス王がこっちへ歩いていた。

良かった、無事だったようだ。今度から自警団くらい作ってくださいね。



タリス王「よくぞ海賊どもを追い払ってくださった。マルス王子、今こそドルーアに反旗を翻す時、我がタリスも微力ながらお力添えいたしますぞ。我が戦士団をお預け致しましょう」





え?戦士いたの?




 


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