俺の名は良司。
俺の名は良司。勇者ロトの子孫だったようなローレシアの王子だったような。
港町ルプガナで船の手配をどうしようか考えていたところ、
なにやら女性の悲鳴が聞こえてきた。
急ぎ、声のした方向へ走る。
すると一人の女性がモンスターに襲われていた!
「なんで街中にモンスターが!?」
トンヌラ「驚くところはそこじゃないよ!?」
サマンサ「とにかく早く助けないと!」
「待て!とりあえず可愛いかどうか確認してからだ!」
サマンサ「黙れ」
はい。
女性「!?(こちらに気づき)お願いです助けてください!」
意外と可愛い。
よし 合格ラインだ。
「魔物ども!その人を離せ!」
トンヌラ「解りやすすぎだよ良司!」
サマンサ「もうただの獣ね。」
剣を構え、魔物と対峙する。
後ろの二人もそれに合わせてフォーメーションを組んだ。
なんだかんだで最近息ぴったりです。
グレムリン「キキー!!」
女性を人質にでも取れば戦いやすいものを、
二匹のグレムリンは俺達に標的を変え、襲い掛かってきた。
ちょこざいな。
美女に恩を売りたい俺のパワーを侮るなよ。
「超力招来!」
バシュ
グレムリン1「キキャー!!?」
「強力招来!」
ドシュ
グレムリン2「グギャー!!?」
あっさりと二匹を切り捨てる。
エロは力なり。
女性「あ…ありがとうございました…」
「いえいえ どういたしまして。お怪我は?」
トンヌラ「ご無事で何よりです」
女性「大丈夫です。…えっと何か御礼をさせていただきたいのですが…」
来た来た来たァ!!
「じゃあとりあえず脱い…ぐぁ!?(突然背後から殴られる)」
サマンサ「(杖をおろし)お礼なんて構いませんわ。気をつけてお帰りください」
女性「…(汗) それでは申し訳ありませんし…」
トンヌラ「いいんですよ。それにあまり時間に余裕もありませんし」
女性「あら…なにかお忙しいところなんですか?」
サマンサ「船を調達しないといけないんですの。でも当てが無くて…」
俺を完全に居ないものとして話を進めてらっしゃる。
段々扱いが酷くなっている気がする。
女性「あら それでしたら…うちへ寄ってらしてくださいませ」
三人「え?」
どうやらこの先の道への取っ掛かりを掴んだ雰囲気。
良い事はしてみるもんだ。
サマンサ「あなたの場合は下心でしょ」
なぜ人の心が読める貴様。
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