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俺の名は良司。










俺の名は良司。

ローレシアの王子で寂しがり屋のライオン。サバンナ中みんなに嫌われた。


水門の鍵を手に入れるべく、ペルポイの街までやってきたのだが…


最近なんで自分がこんなに苦労しなければいけないのか我慢の限界にきている。

つーかどう考えても世界の危機に三人っておかしいだろ。


そもそもなんで俺が世界の為になんぞ戦わなきゃならんのだ。


世界が俺に何をしてくれたのだ。

ローレシアの国民は税金を払ってくれているので、
自国を守る為なら戦ってやっても良い。


なんでノー天気に旅人相手に、虎と決闘させる王のいる国とかまで
守ってやらにゃならんのだ。


世界の危機なら国同士話し合って、討伐連合軍とか編成したらどうなんだ。


しかも自給自足だぞこっちは。


旅立ちの時の銅の剣とガキの小遣い以外あれからなんの補給も無い。


なめてんのか。



いっそハーゴンと手を組むぞ。



思えばたった三人でここまで戦って来た俺達。


その気になればハーゴンも喜んで同盟結ぶんじゃなかろうか。


あれ?いい案じゃね?

俺 頭良くね?



よーし パパ ハーゴンと手を組んで世界征服しちゃうぞ〜


手始めにまず散々生意気吐いてくれたサマンサを…



サマンサ「…その顔はまたろくでもないこと考えてるわね…」



良司「(ハッ)…な、なにを馬鹿な事を…げふんげふん」


トンヌラ「まずはどうするんだい?早速ラゴス探すの?」


良司「いや…めんどくさい事になるかもしれないし、まずは買出しから済ませよう」


サマンサ「無難ね。」



というわけで買い物決定。


出遭ったモンスターはストレス解消に軒並み殺してきたので金はある。


良司「…良い装備揃ってるな…」

トンヌラ「この光の剣って僕でも使えそうだよ。」

サマンサ「今まで鉄の槍だったしねえ。」

良司「つーかロトの剣より強ぇのはどういうことなんだ…」


とりあえず二本購入。

貧弱だったトンヌラもこれでまともな白兵が出来るようになるだろう。


そしてもう一軒道具屋へ。


掘り出し物があるという情報を聞いたので、親父をしつこく問いただす。



すると



親父「あるっちゃあるんだけどね〜…簡単に売るってわけにも…どうしたもんかね〜」

良司「サマンサのおっぱい揉ませるから教えろよ」

サマンサ「…いい加減セクハラで訴えるわよ…」

親父「いや 別にいいよ そんなの」

サマンサ「親父さん ちょっと裏来て貰えるかしら?」




サマンサの一睨みで購入成功。


なんと牢屋の鍵。

全国各地の牢屋が開けられる優れものだそうだ。


セキュリティ甘いな この世界。



良司「さて ラゴスだな」


街の牢屋へと移動。

しかし、なんと既に脱走したと話を聞く。


…困るじゃないか。どこ探しゃいいんだ。


良司「もう水門ぶっ壊せばいいんじゃねーの!」

トンヌラ「乱暴な…」

サマンサ「しょうがないわよ動物だから」

トンヌラ「…だけど兵士の話じゃ鍵も開けられた形跡ないらしいよ?」

サマンサ「また鍵かけていったとか…」

良司「脱走する人間がか?ご丁寧な事だな。」

トンヌラ「となると…」

サマンサ「穴を掘ったとか…」


三人「…」

三人「(壁に耳を当てる。微妙に息遣いがあることに気づく)」



良司「…トンヌラ」

トンヌラ「うん」

良司「あの壁に連続でギラ」

トンヌラ「了解」



数分後 焼けた石壁の向こうからラゴスが飛び出してきた。


ラゴス「あ…危うく石焼き芋に…」


とりあえず身柄を拘束して鍵の在り処を聞き出す。

すると本人が持ってたので、早速貰い受ける事に。


ラゴス「僕がここにいることは内緒だよ!?」


軽く低温火傷を負ったラゴスが明るい笑顔で願い出た。


…別に内緒にしておくのはかまわんが、そこに居てどうやって暮らす気だお前。

脱走されたと思われちゃ飯も持ってきてもらえんだろ。


まぁ 用は果したので、こんな盗賊ごときが飢え死にしようが知ったこっちゃないが。



良司「さて 出るとするか」

トンヌラ「次は何処へ?すぐに満月の塔?」

サマンサ「とりあえず開けられる鍵開けてみない?使える装備もあるかもしれないし」

良司「だな。 よーしレッツ金庫破り」

トンヌラ「…もう勇者一行なのか強盗団なのかわからなくなってきたなぁ…」





むしろ後者の方が楽で幸せかもしれない。 

 

 

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