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俺の名は良司。








 

 

俺の名は良司。勇者で王子で、子孫。


最終決戦を前にいまやノリノリである。


今の俺を止められるのはおっぱいだけだと言っておこう。

だけど小さいのは勘弁な。


全体的に大きいというのも却下だ。

出るとこ出ていて引っ込むところ引っ込む。

これに限る。


大体太ってるというのは自己管理が出来ていないという事だ。そんな生き物を俺は女として認識しない。


食った分をエネルギーとして消費も出来ず、ひたすら脂肪に変えていくなど美の追求の怠惰であると言わざるを得ない。


形が整ってないものの、あるかもわからない内なる美しさよりパッと見すぐわかる外見の良さの方が重要である。


大体、中身が評価できるほど女なんぞと長く一緒に…



サマンサ「人以下の分際で人様の評価をするんじゃない(イオナズン)」


良司「うぐおー!?」


トンヌラ「モテる男は選べる余裕があるからそんな事言わないもんだよ…」



モテなくて悪かったな。


良いんだよ刹那的に快楽さえ手に入れば。

例えばそこのアバズレの縞パン見るとかな。


そういやこのクソ女、貴重なMPを人に向かってバシバシ使用してるが、敵に向かってイオナズン唱えてるとこ見た覚えが無い。


前に一回くらい使ったっけ?

少なくともここロンダルキアで使ったところを見たのは俺に向かってだけである。


そもそも戦ってるの俺だけじゃねーかそう言えば。


トンヌラは気がつきゃ応援だけの時もあるし。



ホイミくらいしか助けてもらった覚えが無い。


それだけでずいぶん助かることは確かだが、

何かどこかが腑に落ちない。



良司「最終決戦目前だし、気分を変えてたまにはお前ら前に出るってのはどうだ」


トンヌラ「なんで最終決戦前にリフレッシュ求めなきゃならないんだい…」


サマンサ「危なくなったら即座にルーラで良ければ代わってあげるけど?」



戦闘始まった直後にルーラの気がする。



良司「まぁ ここまで来て不満もなんだ、さっさと倒して終わりにすりゃいいか」


サマンサ「そういうこと。前向きに考えましょ前向きに」



終わりにしたら親父の頭蓋を砕こうと考えてるのも前向きでしょうか。



良司「二人ともMPの残りは?」


トンヌラ「問題ないよ〜 ここに来てトラマナしか使ってないし」



お前はそうだろうよ。



サマンサ「イオナズンを二回ほど無駄撃ちしたけどまだ余裕よ」



食らった本人を前に無駄だと申すか。



サマンサ「イオナズンくらいでないとあんたビクともしないでしょ」


良司「そんな気合の入ったツッコみはいらん。大体…」



ベリアル「イオナズン!」



サマンサ「(即座に良司を盾に)」


良司「ぐあー!!?」


トンヌラ「おおう!?(叫び声に即座に力の盾を構えて何とか凌ぐ)」



ベリアル「ほう、我が魔法を受け無事とは、流石ロトの子孫よ」


サマンサ「少しは頭の回る相手の登場ね」


トンヌラ「頭良い分こっち不利なんじゃないの?」


良司「どういう意味だてめえ…」



防御体制を取らず盾にされた為、

結構痛い事に。超兄貴にぶん殴られた以来である。


5分前ぶりくらいだろうか。



ベリアル「まさかアトラスとバズズもやられようとは…」


良司「アトラス?」


サマンサ「あのでかいのでしょ」


良司「バズズは?」


サマンサ「さあ…」


ベリアル「(哀れバズズ…)だがこのベリアルが相手では貴様らもここまでよ」


良司「ってーかさ」


ベリアル「?」


良司「なんでまとめてかかってこねーんだ?」


ベリアル「…」


良司「…」


サマンサ「…」


トンヌラ「…」


ベリアル「行くぞ!ロトの勇者達よ!(襲い掛かる)」


良司「ごまかした!?」


サマンサ「やっぱり頭悪いみたいね…」


トンヌラ「とにかく来るよ!



でかいのがでかいフォークを持ってこちらへと襲い掛かる。



良司「カウンターで脳髄潰してやらぁ!」


ベリアル「ふん!(炎を吐く)」


良司「うおっ!?(盾で防ぎ)あちいな!おい!?」


トンヌラ「良司!僕に任せて!」


良司「メガンテか!?」


トンヌラ「死ねってか!?違うって!(ベギラマ)」


ベリアル「む!?(少し怯むが、効いてはいない)」


トンヌラ「てい!!(大きく一回転しベリアルの足に斬り付け)」


ベリアル「ちぃ!」



うお なにかっこいい事してんのこいつ。

ここに来てようやく見せ場を作るとは。


てことはアバズレ女も…


サマンサ「(いかづちの杖とイオナズンを交互に繰り出し、攻撃中)」



うーん なんだか決戦らしくなってきたぞ。

俺が何もしなくてもちゃんと戦ってるし。

出来るならはじめからやってもらいたい。



サマンサ「駄目ね、魔法はほとんど効果無しよ」



良かった、こいつだけ引き続き回復要員続行の様子。

トンヌラはトンヌラですばしっこく足元をちょろちょろしながら切りつけまくってる。しかしあまり効いてない。



サマンサ「ちょっとなにボケッとしてんのよ大将」


良司「やはり俺が出んと駄目か」


サマンサ「(スカートめくりに警戒し、裾を押さえる)」


良司「この場に及んでそんな事しねえよ。俺の策はこうだ!」



ダッシュで走り出す俺。

行き先はベリアル、ではなくその奥、部屋の階段である。


トンヌラ「りょ…りょーじ!!?」


良司「貴様の相手はトンヌラで十分だ!俺は一足先にハーゴンの首を貰いに行くぜ!(階段を駆け上がる)」


ベリアル「おのれ!勇者の癖に卑劣な!」


サマンサ「昔っからそうよ」



ベリアルはトンヌラを軽く蹴飛ばすと階段へと大急ぎで向かってきた。一瞬かっこよかったトンヌラだったが、所詮トンヌラだった。



ベリアル「ハーゴン様の下へはいかせ…!」


良司「ジャーンプ」



階段から飛び降り、重力に身を任せ体重一杯の一撃をベリアルの脳天に叩き付ける。
ベリアルは「ぽっ」とハトみたいな一言と共に階段につんのめって死んだ。



良司「勝利」


トンヌラ「(冒険始まってから勇者らしい行動を見たことが無い…)」


サマンサ「ま セクハラ作戦よりマシね」



くるくると枝毛チェックしながらべホイミをかけるサマンサ。こいつはこいつで王女としての立場が間違ってると思う。



良司「さて、慌てて追って来た時の台詞といい、ついにこの上が本丸か。行くぜ二人とも!」


トンヌラ「いよいよだね…」


サマンサ「長かったわね、いろんな意味でホントに



全くだ。

 

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