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俺の名は良司。










 

俺の名は良司。


えー!?マジ勇者ロトの子孫!?

ロトシリーズが許されるのは3までだよね!


アカイラーイ!



最近もうスタイルとかどうでもよくなってきた。



そういうわけで残すはハーゴンというところまで来た。


長かった…実際にかかった時間がどうこうより

精神的負担が大きかったせいか異常に長い時間に思える。



サマンサ「まだ終わってないわよ。いよいよ大将戦なんだから」


トンヌラ「そうだよ、今までの敵とは桁が違うと思わなきゃ」



お なんかいつもと出だしが違う。

文句という文句を巡らせる時間が無い。


そういえばかなり緊張した面持ちだ。

こいつらなりに気合を入れているという事か。


ふ 小物どもめ。



トンヌラ「この期に及んでまだ不満を巡らせられる余裕がすごいね…」


サマンサ「本能でしか生きてないから先の事とか頭に無いのよ



虫か俺は。


人を梯子状神経な生き物のように言いおって。



良司「ふん まさか俺が負けるとでも思うのか」


トンヌラ「世界を滅ぼそうという相手に強気だね…」


サマンサ「ムーンブルクを滅ぼした軍団がこのチンピラ相手に敗北すると考えるのもなんだか複雑な気分だわ」



そういえばそんな事もありましたっけ。



良司「とにかく最終決戦だ。準備は良いな?」


トンヌラ「オッケーだよ。さあ 行こう!」



気合十分なトンヌラ。

しかし彼の戦闘力はそのやる気に届かない。



サマンサ「問題ないわ。先陣は頼んだわよ大将」



サマンサも姫らしくない二人称と共に大きく頷いた。

最後にパンツ見せてもらえないだろうか。



良司「じゃあ行くぜ。ハーゴンに鋼鉄をぶち込んでやる!」


トンヌラ「うん!」


サマンサ「ええ!」



階段を静かに上がる。


上はなんだかずいぶんと明るい。

燭台が多く置かれてるのだろうか。


そういえば奴は大神官と言われていたな。

邪神を呼び起こす為の祭壇と言ったところか。


階段を上がりきると、予想通りやたらと無駄に

置かれた燭台の中心に何者かが一人いる。


奴がハーゴンか?


なんか頭に変なコウモリ被ってる。

ラスボスとしてビジュアル的にどうなんだこいつ。


それぞれ剣を抜き、杖を構え、一歩づつ近づく。


さあ いよいよ旅の終着地だ。



ハーゴン「誰じゃ?私の祈りを邪魔する物は?愚か者め!私を大神官ハーゴンと 知っての行いか!?」



なんか下の騒ぎをまるで知らないかのようにご立腹のハーゴン様。部下や幹部が軒並み冥土に送られたのをまるで危機と感じてないらしい。



良司「お前もよぉ 知ってるか?」


ハーゴン「なに?」


良司「俺のよぉ 苦労の連続だよ。てめーが世界征服とかなんとか抜かしはじめたから、気ままな王族ライフが一瞬にして貧乏一人旅の始まりだ。
    血を分けた仲間を頼ってみれば、フラフラと歩き回って気がつけば宿屋で寝てやがるし、仲間になったらなったでホイミくらいしか役にたたねえ。
    船も手に入れてみりゃ三人で大海原に出なきゃならねえし、行く先々は力技で何とかなりそうな事ばかりでいまいち行く意味がわからねえ。
    親父も人を送り出したままその後何一つ援助無し。大体一番初めに銅の剣って何よ。ロトの印とか盾とか隠し持ってやがるしよ。
    まともに援助してくれたのはルビスくらいだぜ。そういやお前も邪神を呼び寄せようとかしてるんだっけ?
    わかるぜぇ、俺も身内と人間に頼りどころがなくってなぁ。でもまぁ一番初めの原因作った奴が一番問題だよなぁ」


トンヌラ「大変な旅だったよね(えぐえぐ)」


サマンサ「あなた文句言われてるのわかってる?」



ハーゴン「な…何を言っている…!?」


良司「いや〜 わからねえかな。なら簡単に一言でまとめてやるぜ。死にくされぇぇええええええええええええええええええええええ!!


ハーゴン「い…イオナ…!!」



会心の一撃。


会心の一撃。



俺の番は終わったはずだけどまだまだ会心の一撃。


ずっと俺のターン。


斬られながらなんかハーゴンがぶつぶつ言ってる。


シカト。


斬っても斬っても斬り足りない。


俺一人でハーゴン廻し。

斬っても死んでも満足しない。


斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても
斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても
斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても
斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても
斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても
斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても
斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても
斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても斬っても



トンヌラ「良司!もうやめるんだ!」


サマンサ「ハーゴンのHPはとっくに0よ!」



慌てて二人が止めに入る。

0どころかもはや原形をとどめていない。


ハンバーグ。


そんな子供の喜ぶメニューが俺の頭によぎった。



良司「ふひー…ふひー…」


サマンサ「どーどー… ま とにかく終わったわね」


トンヌラ「実にあっさり終わった最終決戦だったね…」


サマンサ「ムーンブルクの王家と民の無念を晴らした気がいまいちしないわ…」



少し浮かない顔で二人が事の終わりを呟く。

ハーゴンのミンチを前にして、やはり勇者の血と良心の呵責が入るのだろうか。



良司「(息を整えて)ふ〜…さあ帰ろう…」


トンヌラ「そうだね」


サマンサ「世界が守られた事に変わりないもの」


良司「親父殺らないといけないしな


トンヌラ「それはちょっと後でせめて僕の話を聞いてくれないかな…」



その時。


突然城が揺れ始めた。


邪気が膨れ上がっていく。


何かが来る。



良司「あんだぁ!?」


トンヌラ「そういやハーゴンがボコボコにされながらなんか言ってたけど!?」


サマンサ「召還が完成したって事!?」


良司「てこたぁ!?」




ガスン。


地響きと共に巨大な影が現れた。

戦いはまだ終わってなかったらしい。



マジだるい。

 

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