スポンサードリンク



 
俺の名は良司。










俺の名は良司。勇者ロトの末裔にてローレシア王国の王子。


結果として散々のセクハラの末、ムーンブルクの王女サマンサを元の姿に戻すことが出来、共に戦うことと相成った。


朝、三人で食事をして今日の予定を確認しあう。

俺が大雑把に行動方針を決め、トンヌラが言われるままに面倒なことを引き受け、
サマンサが細かくスケジュール等をまとめる。


リーダーは言ってるだけで楽だ。


街を出て、「ドラゴンの角」と呼ばれる塔に向かった。

サマンサは呪文の才に秀でてるがいかんせん女の子なので体力や防御に欠ける。

前衛としてアタックをこなしつつ、彼女のガードにも回る。

身を呈して彼女を守った時に見せる彼女の表情がなんともたまらん。


美女にはなるべく恩を売り、掴まえたら捨てるのが俺のやり方だ。



トンヌラも男のくせに体力と防御に欠けるが放っておく。



何度か戦闘をこなし、最上階に来てみたが、あったと言われるつり橋がない。

これでは向こう岸に渡れない。


どうにか他の方法を探すしかない、と引き帰す途中、旅の戦士が「風のマント」というものがあると教えてくれた。

そのマントを羽織ると鳥のように空を長い時間滑空できるという。



…そいつを手に入れてこっから飛び降りろってか…


サマンサ「…あの塔の天辺かなり高かったわよ…」

トンヌラ「自前でボートでも作って川渡った方が早いと思うんだけどなぁ」

「風のマントを手に入れるのとボート作るのとどっちが早いかだなぁ」

サマンサ「ムーンペタから東の塔にあるって話でしょ?下手な小船作るより安全で確実なんじゃない?」

「しかしマントが一枚だけだったら意味なくないか?3人揃って滑空できないと思うんだが」

トンヌラ「とりあえず行って見るしかないね」



話をしながらムーンペタへと戻ってきたところで日が暮れた。


またここで一泊となりそうだ。


宿屋の親父ともすっかり仲が良くなってしまった。


親父「あんちゃんまた来たのかい!今度は犬は連れてないのかい?」

「ああ その犬ならここに…」


言いかけたところでサマンサにひっぱたかれて今日の旅は終了。

 

メニューへ
  
前の話へ  次の話へ