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前略、姉上様。











マルスです。

厳しい戦いを潜り抜け、ついにアカネイア聖都パレス攻略戦へと相成りました。

聖都奪還、この戦いの勝利は解放戦争の節目としては勿論、
兵士達の士気の向上、民衆達の解放等、影響は計り知れません。


負けて良い戦いなど一度もありはしませんが、
この戦い苦戦すら許されないと肝に銘じております。


圧倒的なまでの完璧な勝利。
それを見せ付ける事が出来なければこの先の戦いの士気を維持することなど出来ないでしょう。



間もなく突入。



姉上―― 必ずや――





マルス「―というわけでいよいよパレス奪還だね」


オグマ「いよいよ来ましたな。この戦いの勝利の意味、大きな事となるでしょう」


カシム「宝も他には無い貴重な物が揃ってそうだし、お金に…」


シーダ「(ビンタ)」


カシム「ぐわっ!?」



懲りないなこいつも。



マルス「よし!絶対に負けられない戦いだ!みんな!僕に力を貸してくれ!」


一同「はっ!」



みんなって部分で僕はバーツしか見てなかったんだけどね。



今回の突撃メンバーは、

僕、バーツ、シーダ、オグマ、アベル、ジュリアン、マリク、ジェイク、レナ、マリア、リンダ


一軍メンバー多少控えに。
リンダはオーラが中々強いので、期待を込めて鍛えに回す。

マリクになんか妙な好感持ってるし。


ジェイクは未知数だけど、なんか射程長いので起用。

他の人達と違って近づいたら殺される心配ないしね、あはは。



ナバール?


向こうで馬の毛づくろいしてますが何か。



シーダ「マルス様、どうやら牢獄にアカネイア騎士団員が数名捕らわれてるとの事ですが…」


マルス「うん 情報は入ってきている。彼等の救出も急がねばならないな」


シーダ「それが…間に合わないかも知れません…」


マルス「え?」




〜〜 パレス 牢獄内 〜〜



ミディア「ボア様この城内の慌しさは一体、どうしたのでしょうか」


ボア「うむ…おそらく、ニーナ様が軍を組織し帰ってこられたのだろう」


ミディア「えっ!本当ですか!なら、私達は助かるのですね」


ボア「安心は出来んぞ、ミディア。こうなった以上、敵も我等を生かしてはおくまい。そうなった時武器を持たぬ我等は抵抗する術はない」


ミディア「ですが、ボア様、これでやっとアカネイアから敵を追い出すことが出来るのです。それを思えば例えここで果てようと悔いることはありません」


ボア「ふふ…相変わらず気の強いことじゃな。しかし、お前が死ねばアストリアは悲しむぞ」


ミディア「…私も、あの人だけにはもう一度お会いしたかった。それだけが心残りです」


ボア「その思いを叶える為にも最後まで頑張るのじゃ。決して、諦めてはならぬぞ」




〜〜 再び解放軍 〜〜



マルス「人質を処刑か…」


オグマ「まぁ 解放し、合流されてしまえば敵にとっては厄介でしょうからな」



マジだるい。

僕等が辿り着くまでとてもじゃないがもってそうにない。

助ける為にはどう考えても手段は一つしかない。



マルス「マリア」


マリア「はい」


マルス「僕を牢獄近くにワープ」


マリア「はーい♪」



というわけで単独で敵のど真ん中に飛ぶ事に。
この場は例によってバーツに任せた。

ってかこのお嬢さんはなんで全く躊躇してないの。



マリア「マルス様にかかってしまえば、こそこそ敵兵士処刑しようなんて奴等あっという間ですよね!」



その自信はあるけど、精神的負担もあっという間に器一杯に溜まっていくわけですが。


とりあえずまぁ行って来るぞー。



敵魔道士「ふっ アリティア軍がついにやって来たってよ。だけどお前等はここでおしまいだな」


ミディア「くっ…!」


敵アーチャー「栄華を誇ったアカネイア騎士団もこうなってしまってはただの的だな。くくっ気の毒な事だぜ」


敵魔道士「下手に動かなければ一発で焼き殺してやるさ。このボルガ…のっ!?」



無駄口叩いていた敵魔道士の上にちょうどワープしたので、そのままダイレクトアタック。

敵魔道士は頭から股まで鋼鉄がめり込んだ。

突然仲間が二つに分かれた事に、頭が追いついてない様子のアーチャー二人をそのまま斬り捨て。



ボア「こ、これは一体…!?」


ミディア「あ、あなたは…!?」


マルス「アカネイア騎士団の方々ですね。私はアリティアの王子、マルスです。助けに参りました」


ボア「おお あなたがマルス王子…」


ミディア「救出感謝いたします!急かす様で恐縮ですが、すぐにここから出していただけないでしょうか!?私達も共に戦います!」



…いや それはちょっと…役に立ちそうにないし…


とは流石に言えない。



マルス「生憎と鍵を持ってなくて…処刑が始まると聞いて慌てて来たのです。すぐにまた戻ってまいります!」



と、適当に誤魔化してその場から出てきた。

敵アーマーナイトが一連の出来事に面食らったままあたふたしていたが、僕を何とかここから出さないように立ちはだかった。

とりあえず邪魔なので、蹴り倒して鎧の上からてつの剣でぐちゃり。

鎧の隙間からだらーっと血が溢れて流れ出た。無残。


牢獄から出て一度本隊の方へ。
すると入り口から現れた増援とバトル中。

大変な事態じゃないか…犠牲者は出ていないだろうか。



ジュリアン「あ 大将」


マルス「挟み撃ちにあったようだね、戦況は?」


ジュリアン「王子を送った後、盗賊とアーマーナイトと戦闘になってね。そいつらの相手を始めてすぐに入り口から増援でさ、参ったよ」


マルス「犠牲者は?」


ジュリアン「そいつは大丈夫。バーツを中心に善戦してるよ。っと!」



一騎のソシアルナイトがジュリアンに槍を突き立てたが、ひらりと回避。
反撃で斬りつけるが、あんまり効いてない。


力ねえからなこいつ…


ベルが駆け寄ってきてナイトキラーでぶすり。

しかし、さらにホースメンがジュリアンに向けて狙いを定め矢を放った。



ジュリアン「やべっ!?」



いかーん!貴重な鍵要員が!
リカードよりは全然強いから君には生きててもらわないと困るんだー!


慌てて盾になろうと前に。
しかし、回避した関係でジュリアンと距離が離れてしまっている。

間に合うか!?



そこへ…!




ガシィ!




バーツ「(飛んできた矢を掴んでいる)…っと。ふん!(手斧シュート)」


ホースメン「がはっ!?」



ジュリアンに当たる寸前の矢をバーツがワンハンドキャッチ。
そしてそのまま反撃でホースメンの頭をカチ割った。


なんなのこの人、かっこよすぎ。



バーツ「王子、ここはお任せを」


マルス「いや 牢獄はもう平気だし、僕も戦うよ」


バーツ「シーダ様とアベル殿の特効武器でこちらは優勢に進められています。レナさんも攻撃魔法使えるようになって火力には不足がありません。王子の手を煩わせるまでもありません」


マルス「しかし…」


バーツ「このくらい凌いで見せなければ解放軍の一員として失格でしょう?(ふっ)ご心配なく」



やばいくらいの風格だ。
軍神バーツ。間違いなくこの戦いの歴史に名を残すだろう。



マルス「…わかった。後で必ず合流しよう、奥の敵は僕に任せて」


バーツ「(ぐっとガッツポーズ)」


マルス「ジュリアンは牢獄に向かってアカネイア騎士団を解放してくれ!」


ジュリアン「了解!」


オグマ「王子!さっき盗賊を倒したらアーマーキラー手に入れちゃいましたよ!」



うるせえ。



パレスを勢い良く駆けていくと、広間でマムクートが大変化。
あまりかまってる時間無いので、ドラゴンソードで一撃で逝ってもらった。


傷薬を持っていたので、それを片手に敵魔道士二体と奥に居た騎馬兵三騎を殺害。ついにレベルが30に。


姉上、ついにただの壁に徹する時が来たようです。


騎馬が居た部屋の宝箱にブーツが入っていたので、やっぱり僕が使用。
移動範囲が広がり、更なる機動戦が可能に。


このまま玉座に居る敵指揮官の頭をカチ割ってもいいのだが、僕が経験値貰ってしまうのもなんなんで、宝物庫へ回収に行く事に。


その途中、なんかでかい矢が飛んできて、玉座周辺の僧侶が潰れた。

どうやら増援を全部片付けた本隊からジェイクだけ離れ、入り口近くからクインクレインを放ったようだ。


どうやらかなり使えるようじゃないかジェイク。


そして宝物庫に着いた辺りで本隊と合流。
既にジュリアンを中心に宝の回収に当たっている。

どうやら犠牲者はいない模様。


宝を回収しながら戦闘の様子を聞いていると、なんとバーツが後一体でも倒せばレベルが20に。



マルス「おお!じゃあすぐにそこにいるスナイパーか玉座で震えてる司祭の頭でもカチ割って…」


ボーゼン「ぐぎゃあああああああああ!」



と言った矢先になんか玉座から断末魔が。

見に行ってみると、敵の指揮官のボーゼンにクインクレインが突き刺さって死んでいた。
手には一度も唱えることの無かったボルガノンの書が握られている。哀愁。


見渡すと他にもスナイパーとかみんな死んでる。

頼もしいけどやりすぎだぜジェ〜イク…


そういや宝物庫にジェネラルの死体があったがあれも…?



マリク「あれなら僕が削って…」


リンダ「私がトドメ刺しました♪えへ☆」



えへ☆じゃねーよ物騒なお嬢さんだな。


まぁレベル上がって良いけどさ。


というわけで随分後半あっさりしたが、敵は殲滅。
聖都解放となった。



ニーナ「ありがとう、マルス。こうしてパレスに帰れたのも全てあなたのおかげです」


マルス「いえ…みんなが必死で戦ってくれたからです。私一人の力ではとてもここまで来ることは出来なかったでしょう」



と、とりあえず言っておく。
ぶっちゃけ回復役を除いてバーツと僕以外空気でしたが。
イカレ尖がり帽子も活躍してたが、私は彼を認めない。



ニーナ「そうですね…ですが、功一等は間違いなくあなたです、マルス。それは誰も否定しないでしょう」


マルス「…ありがとうございます」



否定する奴がいたら一発殴りますが。



ニーナ「その褒美と言ってはなんですがこの弓を授けましょう。これはパルティアといって王家に伝わる三種の武器の1つです」


マルス「そんな大切な物を…よろしいのですか?」


ニーナ「勿論です。それにふさわしい働きをしたのですから。他にも、メリクルの剣、グラディウスの槍が伝わるのですが、敵に持ち去られてしまい今ここにはありません。ごめんなさい。偉大なる力を秘めた王家の武器が全てあればあなたたちの戦いももっと楽になるのでしょうが…」


マルス「ありがとうございます、ニーナ様。今は、そのお気持ちだけで十分です」



ぶっちゃけてつの剣だけでほとんど皆殺しに出来るんで、あんまり必要ないし。



マルス「いつか、あとの2つの武器も取り戻しドルーアを打ちやぶってみせましょう。このファイアーエムブレムにかけて!」


カシム「でもただの宝箱の鍵ですよね、それ」


シーダ「(ビンタ)」


カシム「ぐわっ!?」




僕が一番考えないようにしている事を貴様…




 

 

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