マルスです。
幾度と無く、この出せない手紙を書き綴ったでしょうか。
もっとも、例え出したところで姉上の下に手紙が届く事もなかったでしょうが…
しかし、ようやくこの書き記した手紙が、あなたに読んでいただける事が出来るようです。
ガーネフの手より救い出し、姉上の姿を拝見した時、この戦いの最中でようやく安堵を感じる事が出来ました。
父上も母上もお亡くなりになり、勝利を続けれども癒えぬ悲しみを持ち続けておりました。
されど姉上、あなたはご無事でいてくださいました。
もう手紙を書く意味も無いでしょうが、決戦は目の前。
メディウスを倒し、再び平和が訪れたその時には―
姉上―
この手紙を渡したいと存じます―
モロドフ「王子、あそこに見えるのがドルーア城です」
マルス「あの中に地竜王メディウスがいるのか。でも、どうしてメディウスは城から出ようとしないんだろう」
モロドフ「ガトー様の話によるとまだ完全に復活したわけではないとのことです。だから竜の姿でいられるのは城の中だけだとか…」
カシム「じゃあ外から城に火の手でも放てば解決じゃん」
シーダ「(ビンタ)」
カシム「ぐわっ!?」
マルス「(…良い事言った気はする…)なるほど。そんな状態の今が絶好の機会というわけか…もう少し…あと少しで平和な時代がやってくる。さあ行こう、ドルーア城へ!」
というわけで進軍である。
前回のテーベでマスタープルフも多く手に入り、ようやく一軍メンバー全員がクラスチェンジ。
特にロングボウを扱うゴードンのパワーアップは大きい。カシムとアベルとリンダはほとんどついで。
劇的な変化がおきたと言えば…
マリク「あれがドルーア城か…メディウスめ… 待っていやがれ!」
アリティアの龍と化したマリク。
魔道書無くてもなんだか戦えそうな雰囲気。
そして頼もしいと言えば…
バーツ「敵はマムクートばかりか…ちっと気をつけなきゃな」
肩に手斧を担いだ我等が軍神バーツ。そこに痺れる!憧れるぅ!!
オグマ「いやはやドラゴンソードの出番ですなぁ。マムクートはお任せ下さい。勿論トドメ要員で」
竜に食われちまえ。
マリク「王子、出撃前にこれを。ガーネフを倒してから今まで預かっていたぜ…」
マルス「ファルシオン…ようやく我がアリティア軍に取り戻せたね…」
マリク「ああ…マムクートに絶大な威力をほこり…そして王子にしか使いこなせない伝説の剣…さあ…お受け取りを(キリリ)」
そりゃまぁ受け取るが、なんで君が授ける立場に…いやまぁ命懸けでガーネフ倒したのは君なんだけど…うーん…
とりあえず受け取ってストック。
まぁこれ使ってしまうと、マムクートがどんどん死んでしまうと思うので、味方の壁やってる間はやっぱり鉄のつるぎなのだが。
とりあえずまぁ攻め込むぞー。
山をぐるっとまわるルートと、山間を抜けるショートカットの二つの侵攻ルートがある。
しかし、同じく敵も二つのルートから攻め込んでくるので、部隊を二つに分けて進軍は得策とは思えない。
ここは二つの侵攻ルートにそれぞれフォーメーションを組み、敵を撃退して行くのがベストか。
シーダは強さも安定してるし、自由に飛んでいけるので、敵の薄いところに奇襲をかけてもらって数を減らしてもらおう。
オグマ「ゴードン、カシムは敵が近付いたところを確実に当てろ!削ってしまえばこっちのもん!ドラゴンソードの餌食だ!」
お前が餌食になって来い。
ジェイク「王子」
マルス「なんだい?」
ジェイク「ここの距離からなら…敵城門前の司令官殺れるぜ?」
見ると、我々の陣取ってる場所から山を越えての敵城門前のボスっぽいマムクートが丸見え。
ジェイクの改造エレファントなら多分無問題で殺害できる。
マルス「…」
ジェイク「…」
マルス「…ま…敵の増援しばいて味方のレベルアップ図りたいから…」
ジェイク「オーケー。とりあえず放置な」
もう反則だなこいつ。
とりあえずまぁ山間から外回りからやってくる敵を順次撃破していく。
山間の細い道からでは敵も足が遅いので、こっちに来る頃には遠距離攻撃で瀕死になっている。
マムクートがほとんどなので、僕が壁になりチキがさっくりとトドメ。
僕がしんどくなれば回復の間はチキが壁もやる。流石に神龍だけあって無駄に強い。小さな女の子なのに。
しかし敵もそこそこ攻撃力あるので、油断は禁物。チキがダメージを受ければすぐ下がらせて回復。
チキ「いたたた… 怪我しちゃったよぉ… お兄ちゃん傷薬塗って〜」
マルス「しょうがないな、ほら」
チキ「わ−い♪」
マリア「チキ、マルス様の手を煩わせないの。リライブしてあげるからこっちに…」
チキ「え〜…お兄ちゃん、面倒?」
マルス「大丈夫だよ、すぐ済むから」
チキ「わ〜い♪ …ふふん」
マリア「…(このガキャぁ〜…)」
大分敵が減ってきたな、と思ったところで敵増援。
勇者やら司祭やらマムクートやら次々と出現。
この数は正直しんどい。
ジェイク「ボスやるか?王子」
マルス「うーん とりあえず不利というわけでも無いからまだいいだろう。 …それに」
バーツ「そりゃああ!!!(山越に手斧シュート)」
敵司祭「ぎゃああああああ!?」
マルス「僕らの軍神大活躍だし…」
ジェイク「レベルアップ優先といくか…」
敵の数は増えても、基本やる事は変わりなかったが唯一ペガサスナイトだけはうざかった。
ドラゴンランスを持っているので、チキを下がらせざるをえないのである。
そんな丁度いいタイミングでシーダが帰還。
なんかお土産を色々持っている。
シーダ「マルス様、戻りました」
マルス「シーダ、良く無事で。戦果はどうだい?」
シーダ「敵兵は僧侶と盗賊を倒せたくらいですが、秘密の店を発見することが出来ました。弱点を補える品ばかりです」
マルス「ありがとう、みんなに後で配っておこう。それで戻ってきたところ早速で済まないんだけど、敵ペガサスナイトの相手を頼むよ」
シーダ「わかりました。あの位置じゃマリクも厳しそうですからね」
マルス「それにどういうわけかすっかり飛行ユニットに興味なくしたみたいだし…」
シーダ「なにがあったんでしょうね…ホントに…」
それは誰にもわからない。
というわけで山間のルート近くはほぼ死角無し。
外回りの方はマリク、リンダ、アベルやカシムが削ってシーザとオグマがトドメの流れ。ジュリアンもたまに頑張ってる。
オグマ「ふん!かかって来い!マムクートどもめ!今宵のドラゴンソードはよく切れる!」
夜じゃねーよ。
とりあえずその流れを繰り返し、敵はほとんど殲滅。
マルス「後は敵指令のゼムセルと復活の神殿に残ってる敵だけだね」
オグマ「まぁ 城門から出てこないのであればいつものパターンですね」
カシム「ういーす」
可哀相ゼムセル。
とりあえず神殿に残った僅かな敵の始末と、オームの杖の回収へ。
マリク「ここにオームの杖が…」
マルス「味方に被害出てないから、無理して取っておく事無いんだけどね」
マリク「最後の決戦を考えれば取っておくに越したことはねえ… どきな!てめえら!!」
気合入った声でずかずかと上がりこんでいくマリク。
中には勇者とマムクートが全部で三人いらっしゃいます。
マルス「え!?ちょっとマリク!?危ないよ!?」
敵勇者「てめえ!どこのもんだぁ!?」
マリク「俺か?覚えときな…俺は!!」
大きく声を張り上げたと同時にエクスカリバーが駆け抜ける。
敵兵士三体「ぎゃあああああああああ!!?」
マリク「俺は…マリク…アリティア会の龍…マリクだ…」
渋ぃ…
そんなわけで宝箱を回収。
オームの杖を手に入れたので、マリアに渡しておく。
マリア「エリス様ではなく私に?」
マルス「王家の血を引く女性なら使用可能だからね、マリアに渡しておくよ」
マリア「はい!何か有ればお任せ下さい!」
チキ「私だって竜の王女だよ〜」
マリア「あなた杖使えないでしょ」
チキ「ぶ〜…」
マリア「(ふふん)」
さて城攻めの方はどうだろう。
アベル「王子」
マルス「ゼムセルはまだ生きてる?」
アベル「はい、あのように」
見ると、すっかり竜石の力をなくし、体中に矢が刺さった状態で瀕死の老人が一人。
自分が指示したこととはいえ、物凄くどうかと思う光景である。
あまりに気の毒なので、そろそろ楽にしてやらねばと、アベルに命じてトドメ。攻略となった。
マルス「さあ…いよいよ最終決戦だ…!!」
オグマ「ついに決戦ですな…」
アベル「王子、どこまでもお供いたします!」
マルス「ああ!ありがとう勇者達よ!これで最後だ!メディウスの野望を叩く為、全軍突撃!」
一同「おお!!!」
〜〜 ドルーア城内 〜〜
兵士「メディウス様!敵が城門を突破したとの報告が!」
メディウス「小僧め、こしゃくな…城内の者達をそれぞれの持ち場につけよ」
兵士「はっ!」
メディウス「ふん…ガーネフを退けたくらいで思い上がるなよ、小僧。来るがよい…我の元へ…地竜族の本当の力を見せてくれる。そして、地獄の底まで突き落としてくれようぞ!!」
〜〜 再び解放軍 〜〜
カシム「王子!」
マルス「なんだいカシム!」
カシム「ドルーアはあっちこっちで厳しい税を取ってたんですよね!てことは山のようなお宝が…!」
シーダ「(ビンタ)」
カシム「ぐわっ!?」