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前略、姉上様。










マルスです。
オレルアンを目指してデビルマウンテンに入り数日―
盗賊達の討伐も特に被害無く済み、囚われていたシスターも助け出しました。というか逃げて来たところに出会いました。

シスターの生き方を見て、改心したジュリアンという盗賊が連れて逃げてきたのです。ぶっちゃけ一目惚れしたんでしょう、素敵な下心です。


誰一人欠けることなく無事山越えも終わり、オレルアンに到着。ハーディン公の元に居られるニーナ様とお会いすべく兵を進めております。


ハーディン公も必死に抵抗を続けていると聞き及んでいます。一刻も早く合流し、助太刀せねばなりません。


草原を抜ければオレルアン城は目の前―



姉上、待っていてください。

オレルアン、アカネイアを取り戻し、すぐにアリティアも取り戻して見せます。





オグマ「王子、マケドニア軍が広がり始めました。こちらを黙って通すつもりはないようですな」



オグマがふっと笑って敵の一団を見やる。

佇まいだけは歴戦の兵っぽい。弱いのに。


経験値一杯貰っちゃった僕が言えた事でもないかもしれないが。



マルス「通してくれないなら撃破するまでさ。突撃準備急げ!」


オグマ「ふ 逞しくなられましたな…」



君よりはね。





〜〜マケドニア軍 砦内〜〜


マケドニア軍 指揮官ベンソン「南に見知らぬ軍があらわれた?報告にあったアリティア王国の残党どもか。ふん、オレルアン軍と合流するつもりだろうがそうはさせん。このナイトキラーで騎士どもをなぎたおしてくれるわ!」



〜〜再びアリティア軍〜〜



マルス「え〜仲間も増えてきたので、今日から出撃メンバー絞ります。ではスタメン発表しまーす」


一同「(どきどき)」


マルス「バーツ、オグマ、アベル、シーダ、ゴードン、ジュリアン」


オグマ「…なぜバーツの方が最初に…」


カイン「(よ…呼ばれない…)」


ドーガ「…(お…俺もだ…)」


マルス「続いてリフ、レナ、カシム、サジ、ナバール、カイン


カイン「あっぶねー!!!」


ドーガ「(あ…あと一人…!!)」


マルス「最後にダロス。では各自配置にー」


ダロス「ういーっす」


ドーガ「なぜぇー!?なぜです王子ー!!」


マルス「手斧使えるから


ドーガ「あ、足の遅い手槍使いに用は無いのか…(がっくし)」




せめてもうちょっと素早さあればね。



ジェイガン「では戦いは若い者に任せて私は相談役となりましょう」


マルス「うん、すまないなジェイガン」


ジェイガン「いえ 私も年ですから成長も見込めませんし、未来ある若者の成長に期待しましょう。では王子、采配を」


マルス「うん、敵は西の砦付近と、北の湖周辺に部隊を分けたね」


オグマ「まずは北の部隊を殲滅するのが先決ですな」


マルス「そうだね、じゃあまた僕とバーツが壁で敵を引きつけよう。カインとアベルは西の盗賊を始末。村への侵入を阻止してくれ。ダロスとシーダは湖から間接攻撃だ」


一同「了解!!」



湖付近の狭い場所で挟まれないようにし、敵戦士達と激突。相手は斧。剣装備の僕に対し多少のミスが出るようになる。


うーん僕って強い。


そこを例によって間接攻撃。一体一体倒していき、アーチャーが見えるようになるとシーダとシスター達は危険なので一旦退避。


貧弱なナバールとオグマ、命中率の低いサジ、かすり傷しか与えられないジュリアンとか頼りない仲間達と頑張ってマケドニアの一部隊を撃破。



マルス「奥にもう一人盗賊がいたね」


オグマ「カイン殿とアベル殿が盗賊を一人倒した後に既に向かった模様です」



ホントだ、遠くを見るとアベルとカインが盗賊を追いかけている。特にカインは遠くからでもわかるくらいの気合の入れよう。


カイン必死だな。


補欠回避の為に活躍を見せておきたいのだろう。

次も出れるといいねカイン。


これで湖側は我が軍の圏内に…



シーダ「マルス様!敵のソシアルナイトが!!」



見ると何も考えずマケドニア騎士隊が突っ込んできている。頭悪いんじゃないかな。なんか一人やる気なさそうなのも一人混じってるし。



マチス「…レナ…お前は今どこに居るんだ… 死ぬ前に一目でいい…お前に会いたかったな…」



なんかぶつぶつ言ってる。


ここからでは当然何言ってるかわからない。



マルス「とりあえずこちら側に引きつけよう、分かれてアベルとカインの方にも向かってるからシーダ、ダロスと援護に」


シーダ「はい!」




とりあえず一度部隊を集め、端へと退避。引き寄せられるだけ引き寄せる。



攻撃力の高い面子で壁に。といっても僕とバーツしか居ないんだけどね


部隊が分かれてくれたので比較的楽に殲滅出来そう。レイピアに持ち替え迎え撃つ。一撃で敵ソシアルナイトは瀕死へと追い込まれた。


すると頼りない顔した騎士も生気のない顔でこちらへ突っ込んでくる。



マチス「…レナ…お前は今どこに居るんだ… 死ぬ前に一目でいい…お前に会いたかったな…」



またなんか言ってる。

今度は聞こえた。むむむ!?こいつシスターレナの縁の人か?そうなると倒すわけにもいかないような。一度話を聞いて…



マチス「(まっすぐレナの方へ)」



って おーい。レナの顔がわかったのかな?



マチス「(槍を構える)…レナ…お前は今どこに居るんだ… 死ぬ前に一目でいい…お前に会いたかったな…(レナに突進)」



それがレナだー!!



何 槍構えてんだてめえ!!



戦場の空気に脳でもやられたか!?

全然前を向いてる様子がねえよ!!



ジュリアン「危ない!レナさん!」



ジュリアンが猛タックル。

愛のパワーで冴えない顔の騎士は落馬した。



マチス「う…ぐ… いてててて…」


レナ「…!!? 兄さん…!?マチス兄さん!私です!レナです!!」


マチス「あっ、レナ!?お前どうしてこんなところに…!?」



兄さん!?この冴えないのがレナの兄さん!?


う〜そ〜


ふとジュリアンの顔を見てみると、やっぱり「う〜そ〜」って顔している。無理もない。



レナ「悪魔の山で山賊に襲われているところをここの人達に助けてもらったの。兄さんこそ、どうして軍隊なんかにいるの?」



レナさん、ここも軍隊です。



マチス「どうしてもなにも…お前が国を出た後マケドニアはひどくなる一方さ。俺も無理やり軍に入れられちまってよ。戦争は好きじゃないけど逆らったら処刑されるし……まぁ、仕方ないよ」



無理やり入れられてあんたみたいなのを歩兵じゃなく騎士待遇っすか…見た目よりポテンシャル良かったりするんでしょうか。



レナ「だめよ、兄さん。勇気を持って信じる道を進まなければ。マケドニアは間違っているわ。ドルーアに加担して人々を苦しめるなんて、とても恥ずかしいことよ。ねぇ、マチス兄さん。今からでも遅くないわ。アリティアの軍に参加して。きっと、みんな
暖かく迎えてくれるわ。だってとても素敵な人達ばかりだもの」



え。



マチス「…そうか、わかったよ。どうせ死ぬならカッコよく死にたいもんな。だけどさ、久しぶりに会ったけど相変わらずしっかりしているなお前は。」



全くだ。



マチス「少しは女らしくなって好きな男の1人でも出来たかくらいに思ってたけどさ。」



シスターって恋愛して良いんですか。



レナ「えっ…そんな人、いません…」


マチス「ふーん…なんかありそうだな。まあ、おまえも年頃だしいいけどさ。間違っても盗賊なんかにゃ恋するなよ。」



ジュリアン涙目。



とりあえず残りのマケドニア兵を一掃して、マチスに挨拶をしに。



行くと突然許しをこかれた。

マケドニアにいた自分を折檻しに来たと思ったらしい。


そんな事はしないと伝えると、ほっとしたようでベラベラ喋り始めた。なんでもマケドニアのミシェイル王子はとても野心溢れる武闘派らしい。アリティアの王子である僕は彼と比べて優しく良い王子だ、と評する。


お前、ただ厳しいのが嫌なだけだろ。



マチス「腑抜けてるとすぐ最前線送りって話さ。あ 見習わなくていいからな!」



僕等の戦いこの先どこ行っても最前線なんですが。

そういう事分かって言ってるのかなぁ?


まぁ 君の出番無さそうだから良いけど。




さて残りは砦周りを残すのみ。



まずは村に入ると、見た顔が一人近づいて来た。



マリク「ああ!マルス王子!僕ですマリクです!お久しぶりです!」



なんと旧友のマリクと再会。




マルス「マリク…?マリクかい!?」


マリク「はい! カダインで魔道の修行中に戦争が始まり王子をお探ししていました」


マルス「そうか……ありがとう。君が加わってくれれば心強いよ。力を貸してくれるよね」


マリク「もちろんです。カダインの魔法エクスカリバーの威力をお見せしましょう」



じゃあ村から出て加勢してくれれば良かったのに。




とりあえず砦攻略に乗り出す事に。


まずは街周辺のホースメン二騎が邪魔。

僕が川の手前で引き付け、近づいて来たところをダロスとシーダで一騎撃破。もう一騎も僕が川に躍り出てレイピアで突き殺す。


そのまま橋の前のアーマーナイトを挟み撃ち。

挟み撃ちの前にハンター達はアベルが引き寄せて手槍投げつつ分断、撃破済み。


一人残った孤独なアーマーナイトを、武器屋で買ったハンマーを持ち、バーツが殴り殺した。悲惨。



砦近くにいた僧侶もダロスに頭をかち割られた。聖職者とは思えない最後。とりあえず残すは指揮官のベンソンのみ。


間接攻撃出来る面子で囲む。



ベンソン「このナイトキラーで騎士どもなどなぎ倒してくれる!」



よし 手斧も手槍も持ってない。

騎士で直攻めなんてしませんよ。


いるのは木こりに狩人と手槍シュート部隊です。



ちくちく間接攻撃で減らしては回復するベンソン。

レベルアップに丁度いい。



マリク「マルス王子!ここは僕に!!」



おっと、マリクも経験値稼ぎさせてあげねば。



マルス「分かった。ゴードン、マリクと代わってくれ」


ゴードン「はっ!」



ポジションチェンジ。


さあ行けマリク。ベンソンを削りまわすんだ。



マリク「エクス!!」



え?



マリク「カリバー!!!」



えええー!!?



ベンソン「ぎゃあああああああああ!!!」



必殺の一撃。


ベンソン <<<<<<<<<<<<(ずどーん)



マリク「あ」



あ じゃねー。


なんでファイヤー使わないんだ!!



マリク「気合入れすぎちゃいました」



くううううぅぅぅ 貴重な経験値稼ぎが…




とりあえず草原の戦いは我がアリティアの勝利。


砦に入るとまた村人が寄って来てお礼を言われた。



村人「アリティアの方どうか、一日も早くこの国をお救いください。そのための軍資金として5000の金貨を用意しました。どうぞお持ちください。」





少ない…




 

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