とりあえず僕の方に向かってきたドラゴンナイトと交戦。
飛竜でけぇ。
空高くから急降下し、僕に向かって槍を狙い定めた!
ズドッ!
マルス ||||||||||||||||||||||||||||||<<<<<<(ぴぴ)
ん〜まぁ 痛い方?
とりあえず反撃。
結構堅い。
ドラゴンナイトの半分は削れなかった。
とりあえず我慢し、一度下がる。
再び僕に攻撃してきた所をまた削って、トドメは他に任せる。
マリク「ふーはー!!エクスぅぅぅぅぅぅ!!!」
異常者が危ない目で飛び出してきた。
マリク「カリ……!!」
プシュッ
矢が飛竜の頭部に命中。
飛竜死んで落下。乗っていたドラゴンナイトも落下して死んだ。
マリク「ぬ…ぬぁんだこの矢は…!!」
カシム「ふふん」
マリク「馬鹿野郎ぉおおおお!!!カシムぅぅううう〜…!!
誰の獲物を撃ってる!!ふっざけるなぁあああ!!!(ギギギギギギギ」
挑発的な目でマリクを見るカシム。
一方、獲物を横取りされたマリクの殺る気は十分だ。
マルス「ほらほら、まだ一騎こっちに来るよ、味方同士でいがみ合ってないで次に備えてよ」
睨み合う二人を制しつつ、指差す方向に、ドラゴンナイトがもう一騎。
なんか赤い鎧着てる。よーく見ると女性っぽい。もしや噂のミネルバ王女か…?
しかもこちらから一定の距離を保ち、攻撃を仕掛ける様子が無い。
というかまるで戦意を感じない。どういうことだ?もしや…彼女は…
と、そんな事を考えてたら、横から一つの影が飛び出した。
マリク「エクスぅううううううううううううううう!!」
あ
い、いかーん!!
マリク「カリバァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
必殺の一撃。
王女は飛竜と一緒にズタズタになって落下した。
マリク「いやっはー!!」
姉上、マリクはどうしてしまったんでしょう。
とりあえずミネルバ王女に合掌。
ミネルバ「…!! くっ…!!」
お?合掌して成仏を願おうとしたところで、飛竜を落下から立て直し、再びホバリング。
どっこい無事だった模様。良かった良かった、このまま死なれてはちょっと後味悪い。
ミネルバ「この傷では戦闘続行は無理ね…元々乗らない戦い…パオラ、カチュア、エスト、帰りましょう」
パオラ「はい ミネルバ様」
カチュア「了解です」
エスト「分かりました」
さくさくと戦場を後にするミネルバ王女。
その後に続いて、ペガサスナイト三騎も帰っていった。残り二騎は残ってる。所属が違うのかしらん。
マリク「なぜだ!なぜ死なない!? …はっ! 偽名!?」
姉上、マリクがついによく分からないことまで言い始めました。
なんにせよ、かなり戦局は楽になったこの機を逃す手は無い。一気に攻めて叩いてしまわなければ。
とりあえず残りのペガサスナイトを誘き寄せて殺害。僕の反撃で死んでしまった。マリクの目がやばかった。
塀の向こうから矢を放ってくるアーチャー二人はバーツが手斧で頭をかち割った。流石。
門を開け放ち塀の中へ入ると傭兵が二人待ち構えていたが、僕とバーツであっさり殺害。
ちなみにオグマも参戦していたが、かなり押されていた。
オグマよりこの敵傭兵仲間にした方がいいんじゃないだろうか。
塀の中には村があったので訪問。すると一人のお爺さんが話しかけてきた。
バヌトゥ「のぉ、あんた。チキという名前の幼い女の子を見かけなかったかね?」
マルス「え?チキ…ちゃんですか?いえ…見ていないですね…」
というか普通戦場に幼い女の子は歩いてない。
バヌトゥ「チキは神竜ナーガ一族の生き残り。あの娘がいないとメディウスに従うマムクート達を倒すのは難しい」
マルス「え?ナーガ?メディウス?あなたは一体…?」
バヌトゥ「わしか?わしは、火竜族のはしくれじゃ。じゃが、ペラティで大事な石をなくしてしまい戦うことができぬ」
マルス「ペラティで石? … もしかしてこれですか?」
バヌトゥ「おお!それじゃよそれ。それがあればわしも力になれる。共に行くから一緒にチキを探してくだされ」
マルス「え? あ…はぁ…」
なんかよく分からない流れでバヌトゥが仲間になった。どう見ても老いぼれ。
大丈夫なんだろうか。まぁ 他にもお爺ちゃんはいるので、いいか。
残すはいよいよ敵本陣。
一気に攻め落とすべく駆け抜ける。僕だけ。
他の連中はバーツに警護を任せて、距離を置いて続いてる。敵が隠れてたらひとたまりもないし。
城近くのアーマーナイトを誘き寄せるべく、近くの砦に待機。すると…
シーダ「!!?マルス様!伏兵です!」
上空のシーダが現れた伏兵を確認。周りを見渡すと砦からぞろぞろ出てきてる。
くそ 罠か。あー 味方下がり気味にさせといて良かったぁ〜。
オグマ「王子ー!お引き下さーい!」
マルス「いやー このままここで敵を叩くからいいよー!
君等は敵があぶれてそっちに向かったらそれ叩いてー!」
敵を目の前に大声でやりとり。作戦とは言えるものじゃないので別にかまわない。
なにせ多勢に無勢だ。敵ソシアルナイトが僕の首を取らんと次々と襲い掛かってくる。
反撃のレイピアで次々と刺し殺すが、手槍を持ったソシアルナイトだけはうざい。
次々と伏兵が現れるので、砦から動くわけにもいかない。とりあえず後回し。
寄ってたかって僕に向かってくるが、たまーにあぶれたのがオグマ達の方へ向かっていく。
向こうはバーツを前面にフォーメーションを組んでるけど、少し心配。オグマとか。
気になって向こうを見てみると、バーツとバヌトゥが壁役になっていた。
…ってバヌトゥ!?大丈夫なのおじいちゃん!?
バヌトゥ「ふふん 来るがいい小童がぁ!火竜の息吹食らうといいわぁ!」
なんか闘志剥き出し。年寄りの冷や水、そんな言葉が頭をよぎりました。
そんなやる気満々の年寄りに、グルニア兵が襲い掛かる。
バヌトゥ「ゆくぞぉおお!!」
バヌトゥが石を掲げると、なんとまばゆい光と共にみるみる姿が変わっていく。
そして光の中には巨大な影。なんとホントにバヌトゥが竜に変身したのである!すげえ!
バヌトゥ「グォオオオオオオオ…」
おお!迫力満点ではないか!なんといってもでかい!
僕等の軍に竜が味方になるとはおもわなんだ!
食事中とかうっかり怒らせないようにしないといけない!
さあ行け!バヌトゥ!紅蓮の炎で敵を殲滅するのだ!
グルニア兵「…!うおー!」
突如現れた竜にも臆せず、グルニア兵はバヌトゥへと向かっていった!
ははー!馬鹿め!美味しく焼きあがるが良い!
ドシュッ!!
バヌトゥ |||||||||||||||||||<<<<<<(ぴぴぴ)
あれ?竜のくせに結構やわらけえ。
バヌトゥ「グオオオオオオオオオオ!!」
しかし今のでバヌトゥを怒らせた!吼えろバヌトゥ!焼き尽くせ!バヌトゥ!
ゴアァァアアアーー!!(炎のブレス)
グルニア兵「うおっと(回避)」
避けられたー!?
グルニア兵「そら!」
ドシュ!!
バヌトゥ「グオアァァアアアア!?」
バヌトゥ ||||||<<<<<(ぴぴぴぴ)
引っ込んでろ爺ぃ。
何が火竜だー!!
そこら辺の騎士の攻撃二発で瀕死じゃねえか!
竜でも歳食えば爺いは爺いって事ですかねぇ!?
バーツ「そこっ!」
バーツのオーラ手斧シュート。グルニア兵の頭が割れた。やっぱり僕らには君しかいないようだよバーツ。
そのまま現れては倒し、倒しては現れるを繰り返し、ついに援軍が尽きたグルニア軍。
手槍部隊もレイピアで刺し殺すと、残りは敵将軍ハーマインのみとなった。
いつもならここで弓部隊の経験値稼ぎと行くのだが、今回はめんどくさいので、こいつもさっくりレイピアで刺し殺す。
ゴードンとカシムが「あ!?あー!?」と不満そうな声を上げた。やかましい。
死の間際、ハーマインが「裏切り者どもめ…」とか言っていたが、ミネルバ王女の事だろうか。
彼女とはまた会うことになるだろう。
モロドフ「マルス王子、今日はあなたにマムクート族のお話をしておきたいのですが」
マルス「マムクートってあの竜人族の」
「あの」の部分でバヌトゥを指差す。
指差された当人はのんびり腰掛けてお茶を飲んでいる。
モロドフ「はい これから戦っていく上で知っておいていただきたいのです。
…彼らは、人間が生まれる前からこの大陸に住みついていた竜の種族と言われています。
ですが竜としての本性は石に封印されていました。それははるか昔に受けた神の罰だ、と言われています」
マルス「そうなのバヌトゥ?」
バヌトゥ「へーっくし!!」
竜も風邪引くんでしょうか。
噂ならしてますけど、当人の隣で。
モロドフ「彼らは、辺境で細々と暮らしを立て人間と争うこともなく平和に暮らしていたそうです。
ところが、100年ほど前ドルーア地方に暗黒地竜メディウスが現れ
人間に恨みを持つマムクートを集めてドルーア帝国を作り上げました。
そして、人間界に攻め込みまたたくまに、この大陸全土を制圧してしまったのです。
もちろん、人間達も死に物狂いで戦いましたがメディウスの持つ強大な力の前に、
なんらなすすべがありませんでした」
マルス「メディウスは別格なんだねえ…」
バヌトゥ「えーっきし!!」
モロドフ「そんな時、アンリという1人の若者が現れメディウスに立ち向かいました。
彼は、ファルシオンという光り輝く剣をあやつり見事、メディウスを倒したのです。
その若者こそがアリティア建国の祖アンリ一世です。
しかし、時を経てドルーアにあのメディウスが今、再び蘇った─」
マルス「そこから先は言わなくてもわかっているよ、モロドフ。
神剣ファルシオンを取り戻しドルーアを倒すのがアリティア王子たる僕の運命─」
モロドフ「そうです。あなたこそアンリの血を引く唯一の選ばれし者。
神剣ファルシオンを使いこなせるのは王子、あなたしかいないのです」
マルス「勿論、そのつもりだよ。志半ばで倒れた父上の遺志を継いでドルーアを…
メディウスを倒し世界に光を取り戻してみせる!」
レフカンディの難関も制した。
いよいよアカネイア領内。解放戦争もいよいよ山場へ入る。
アカネイア、我が故郷アリティアを解放し、メディウスをも必ずや打ち破ってみせる!
バヌトゥ「(ずず〜…) ふ〜… …っ ぶぇーっくし!!」
爺ぃ〜…