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小説投稿掲示板




◆ リリカル? そんなものよりも修羅道を突き進もう 投稿者:シリウス  引用する 
トーレ


もしも始まりがあったとするならば、何処なのだろう。

この軍服を着た時か?

初めて操縦席に乗り、敵を殺した時か?

DCが現れて、戦争が発生した時か?

どれも違う気がする。

確かに今の自分を作る事となった出来事である。

だが、始まりはもっと単純だった筈だ。

そう―――ただ愛する人を護りたい。

家族、友人、恋人とただ身近にいる人を護りたいから軍人になった。

その選択に後悔はないし、する気もない。

それが今の自分には何の意味もない事でも変わりなかった。

ハヤト=アカミヤは愛機―――グルンガストを見上げながら自らの始まりを思い出していた。



「ハヤト少尉! こちらに居ましたか!」



しかし、そんなハヤトの思考を遮るように自分を呼ぶ声に気づく。

煩わしく思いながら、自分を呼ぶ声の下へと視線を向ける。



「大声で叫ぶな。で、用件は何だ?」

「ハッ。大佐がお呼びです。至急来てくれと」

「分かった。すぐに行くと伝えてくれ」



大方面倒事である事だろうと予想する。

それでもハヤトにとって何ら興味もなかった。

自分を疎ましく思われる事は知っているし、一々歯牙にもかけるつもりもない。

そんな下らない事をする位なら訓練や愛機の整備を行う方に遥かに有意義だ。

ハヤトはこれからの起こる事に一切の興味を持たずに大佐の元へ行くのだった。















大佐の元に着くと掛けられた言葉はある種、予想通りだった。



「転属命令ですか?」

「そうだ。お前にはこれから第13独立機動遊撃部隊に転属してもらいたい」

「第13独立機動遊撃部隊ですか」



ハヤトはその名前を思い出す。

第13独立機動遊撃部隊とは曰く軍内部の問題児や厄介払いされた人を集め、常に最前線に送られる部隊。

しかし、その実力は折り紙付きで生存率が高いとさえ言われている。

他にも新機体や新武装のテストパイロットも引き受けるという仕事も行っているという噂。

もっともハヤトは愛機一筋なのでそちらには興味がなかったが―――。



「それで何時準備すれば?」

「今すぐだ。どちらにせよ今のお前には、さほど悪くない話だと思うが?」

「そうですね。確かに話としては悪くないです」

「なら、先方にはそう伝えよう。転属の書類については先方側より渡される事になっている」

「分かりました。では、これより準備に入らせてもらいます」

「ああ、分かった……アカミヤ」



大佐の表情に険しさを増す。

その表情に思わずハヤトはビクッと一瞬肩を震わす。



「これは忠告だ。お前のその生き方を変えなければ、このままだと修羅道に堕ちる事になるぞ」

「……忠言感謝します」

「ふん。分かったならさっさと行け」

「ハッ! それでは失礼します」



ハヤトは用は無いと言わんばかりのその場を後にする。

その光景に大佐は今まで溜めこんでいたと言わんばかりの大きなため息を吐く。

彼は危う過ぎるのだと内心呟く。

大佐はハヤト=アカミヤという人物の資料を改めて見とおす。

軍人になった経歴については問題は無かった。

言うなればこのご時世においては当たり前のこと。


祖国や家族、親友や隣人達を護りたい。


DC戦争が始まる前に入隊したとはいえ、既に緊迫された状態が各国にあった。

その中で祖国や家族の為に立ちあがった若き兵士。

そんな話は何処にもあり、珍しくもなんともない話。


しかし、当時のハヤト=アカミヤはこの世の何処にも存在していない。


今自分に目の前に立っていた存在は修羅となんら変わりない。

戦場が無ければ生きてはいけない。

渇きや飢えを癒す為に戦火に身を投じる。

そこに快楽や愉悦は無くとも、もはや常人の思考とは言えない。

軍人などではなく、修羅であると断定していた。

それ故に大佐は忠告を告げた。

このまま行けば修羅道に堕ちると―――。

恐らく今の彼はその一歩もしくは二歩手前の状態。

それでも戦場の中より抜け出せなくなっているのは事実。

自ら戦場に投じなければ生きてはいけないほど、ハヤト・アカミヤは狂っている。


「国や家族を焼かれてはまともな思考も出来んのか」


大佐はもう一度ため息を吐き、今後の彼を気に掛けた。

このまま進めば、彼の人生は戦火と共に消えるだろう。

軍に入るうえでは覚悟はしており、彼もその覚悟が出来ているだろう。


しかし、ハヤト=アカミヤは修羅ではなく、軍人として生きてほしい。


修羅道に堕ちた末路は常に破滅が決まっている。

それがどういうものであれ、救いは何一つない。

だからこそ、軍人としての責務や在り方を思い出してほしい。

このまま行けば破滅しかないのなら、再び人に戻らなければならない。


「奴はそれを弱さと言うのだろうな」


それでも大佐は思う。

第13独立機動遊撃部隊の転属が彼を変える切っ掛けになれば良い事を―――。

















その頃、ハヤトは再び自らの愛機の下に進んで行く。

その表情は何処か明るく、楽しげだった。


「まさかあんな言葉を頂くなんてな」


ハヤトにとって大佐とはこの場に置いてくれている存在でしかない。

此処に来るまでに色々な問題を起こした。

試作機とはいえ、グルンガスト壱式を持つというだけで目の敵にもされた。

個人プレイに走った記憶もある。

仲間を救える場面で救わず、見捨てる事もした。


ただ生き残り、勝ち続ける為に―――。


まともな思考などいらない。

誇りや仲間、勲章が欲しい訳じゃない。

失ったモノを求めたりはしないし、それに縋って泣き続ける気もない。

その胸に開けた空虚を埋める気など最初からない。


何故なら欲しいのは温もりではなく、自分を燃やし続ける炎。


その為なら喜んでハヤト=アカミヤは修羅へと堕ちる。

どんな救いよりも地獄を求める。

どんな仲間よりも敵を求める。


その為だけに力を求め続けよう。


自分は家族や祖国を護る為に軍人になった。

しかし、それを護れなかった者には何が残る。

この手にあるのは銃器と身に纏う軍服、そして、我が愛機。


ならば、この力を持って全てを壊し続けよう。

愛する者を護れなかったこの力で敵の全てを奪い続ける。

それこそが護れなかった人達に対する自分なりの償い。


何処までもこの戦火を進み続けよう。

この身、燃やされる日まで駆け抜けよう。

この戦場が終える日まで力を求め続けよう。

他には何も知らないし、興味もない。


「だから、付き合ってもらうぞ」


自分の愛機を見上げて、次に来る戦場に胸を躍らせる。

この生き方しか知らない故に、この道を進み続ける。

他の道に興味も欠片も湧かない。


「だから、てめえ等も俺を楽しませてくれ」


この道を歩み続ければさまざまな敵がやってくる。

DC戦争に始まり、エアロゲイターや修羅や並行世界の存在などこの地球にやってきた。

この地球に何があるかは分からない。

しかし、敵を引き寄せる何かがあるとハヤトは思う。

それは単純に地球の持つエネルギーかそれとも人間の持つ何かが知らない。

それでもハヤトにとって好都合である。

戦場が向こうから大手を振ってやってくるのだから。

それこそが今の自分にとって全てである。


「今度の戦場も俺を楽しませて欲しいんだがな」


次に来る戦場は自分を満たしてくれるのだろうか。

その期待と興奮に笑みが止まらない。

端から見れば狂人の類と言われてもおかしくない。

だからこそ、この部隊に自分が選ばれたのだ。


第13独立機動遊撃部隊。


曰く付きの人間だけを揃えたような部隊。

この部隊に自分を入れるという事は要注意人物と判断したに違いない。

力があるだけでプラスであり、この状況下では尚更排除が出来ない。

未だテロ組織やDCなど地球圏での争いは絶えない。

他にも異星人や異世界との戦いの可能性がある以上、戦力の低下は妨げたい。

それでも仲間と協調が出来ない存在は必ず存在する。

だからこそ、臭いものに蓋をするようにこういう存在を一か所に集めるのだ。

協調できない存在ほど邪魔なものはない。

特に軍人である以上は上官の命令は絶対である。

だからこそ、この第13独立機動遊撃部隊のメンバーが集まったのだ。

これだけの経歴を持つ人間は地球連邦の中でもごくわずか。

その中でも有名なのはハガネやヒリュウに所属する軍人と言える。

しかし、ここに載っているメンバーは違う。

彼らは皆、何かしらの理由があってこの部隊に呼ばれたのだ。

この資料を見る限りでは自分との同族は数人程度


アキト=アイザワ

ベイル=シュノームベルト

クレイル=ウィンチェスター


同族はこの三人。

その中でもベイルは確実に自分と同じ存在だと確信する。

戦場が無ければ生きてはいけない存在。

戦場こそが自分を満たしてくれる場所。


「まあ、仲良くなれるかは別だがな」


そこは性格次第。

必ずしも仲良くなれるかは別。

クレイルとアキトの同族に関しても半々と予想。

資料見る限りでは、近しい存在というのがハヤトの見解だった。

もっとも会ってみればいいだけの話ではあるが―――。

その他の名前を見ても、経歴は珍しいが同族ではない。

王女や元政治家の息子、軍人や民間人らしき人物がいようが彼らは違う。


戦場を第一としてはいない。


人か国か組織か、それを護る事を第一としている人物なのだ。

その事に羨ましさや妬ましさがないと言えば嘘になる。

自分もかつてはそういう人間だったのだから。

その事に思わずハヤトは苦笑する。


「俺もまだマシな感情があるとはな」


しかし、それもこれまで。

こんな感情はこれからの自分には余分なものでしかない。

これより先は地獄の修羅道。

戦いによって自分を満たし、敵の屍を積み上げて悦に浸ろう。

だからこそ、期待する。

もしこの部隊の人間は自分を使いこなせるのか。

あるいは邪魔者として扱うか。

もし使いこなせるというのであるならば、この先にある幾千、幾万の戦場を共に駆け抜けてみせよう。

例え体が朽ち果て、この身が燃えようとも戦場の中で生き続けよう。

誰もが諦め救いを求めようとも、自分だけは戦い続けよう。

それこそがこの修羅になろうとする自分を使う礼儀であり、忠義。

未だ見ぬ戦場と仲間に思いを馳せるハヤト。

そして、来る戦場に期待と興奮を感じ、自分の愛機を見上げるのであった。

これより数日後、ハヤト=アカミヤはアキト=アイザワ及びベイル=シュノームベルトとの会合を果たすのであった。






あとがき
お久しぶりな方はお久しぶりです
初めましてな方は初めまして、シリウスです
ちなみに上で書かれている同族扱いされているキャラクターについては俺のイメージですので、ご注意ください。
それではご縁があったらまたお会いしましょう
2012/07/13(Fri) 01:23:43 [ No.975 ]

◆ オサレ師匠の書くツルギンSSにありがちなこと 投稿者:kai  引用する 
セイン ・作者の霊圧が…消えた…

・SSの前にツルギ師匠のポエムが始まる

・背景が真っ白

・タイトルが「スペイン語」

・チャドのデバイスが…消えた…

・チャドのカートリッジが…消えた…

・チャドの魔力が…消えた…

・陣「 変 身 !(セットアップ) 」

・ケーニッヒを刺したと思ったら雛森を刺していた



・主人公がデバイスを手に入れたのもなのは達と知り合えたのも月島さんのお蔭
<それを否定すると周囲の人間が物凄く切れて「謝れ」コール

・女性キャラはほぼ奇乳

・物語後半で強そうなナンバーズが出てくるも実はたいした事ない
<また戦闘中に数字が変化するも大した意味はない

・ 集団戦が始まるかと思いきや各所で1対1になる

・戦闘中にトレイターの特訓が始まる

・ケーニッヒを倒してもまだ物語の序章

・オリ敵がやたら多い
<またオリ敵の大半に幼女の部下がいる

・戦闘はいかに強い魔法や技を使用するかよりいかに「オサレ」に戦うかで強弱が決まる

・敵の変身→アランカル化

・ディバインセイバーの詠唱から発動まで3話

・戦闘中に変な幼女3人が大物っぽく出てくるもあっさりボコボコ

・敵を倒したら月島さんが倒した事になっている

・やっとケーニッヒにSLBが決まったと思ったら超長い過去編突入

・戦いが終わった後、1人戦場に置き去りされるキャラがいる

・セットアップするとデバイスが13kmになる
<すんません…言うたほど長く伸びません…

・魔法発動に1話 1戦闘終了に25話  3期終了まで2
50話  251話から無色編
<無色編の前にリハビリ編が数十話入る

・青い子「見て見て!…このデバイス!…命を刈り取る形をしてるだろ!!」

・デバイスを構える前に互いに自己紹介

・「俺のデバイス返せよぉ…」と泣きだす陣

・チャドの魔法が途中で消える

・しまった―――(相手が)逆だ!

・機動6課を設立したと思ったら雛森を刺していた

・知ってるか?デバイスってのは片手で持つより両手で持った方がつえーんだよ

・ナンバーズ「13人だ」

・ 勘違いするんじゃねえ、今のは魔法じゃなくて。ただの風圧だ

・陣の好物がナンになる

・陣の好きな飲み物は極限まで薄めたカルピス

・陣の最大魔法の範囲は13km

・陣「お前の切り札は無力化したぜ」  敵「面白いことをいうね。ならばこちらも聞こう『いつからこれが切り札だと錯覚していた?』」  陣「なん…だと…!?」

・切り札が出てくるまでに4話
<更に切り札の説明で3話
<しかも途中までの説明で先の説明は嘘だったことが明かされる

・ロストロギアは片手で持つより両手で持つ方がいい事に気付く

・技を外すたびにいちいち「何…だと…?」

・陣「射殺せ、『ディバインセイバー』」

・ケーニッヒ「何時から私の獲物がこれだけだと錯覚していた?」  陣「12本ある…だと…」
<しかもパワーアップが腕の増殖

・デバイスの真システムは「霊圧システム」
<チャドの霊圧が…消えた…

・無色「何時から俺がラスボスだと錯覚していた?」

・ユーリの切り札が刀になる

・フルパワーのディバインセイバーを放ったと思ったら雛森を放っていた

・リハビリ編で陣のBJがオサレになるが新キャラに盗られる
<そして返せよぉ…と泣く陣

・陣「俺自身がデバイスになることだ…」

・ケーニッヒ「
            心




            か





・新デバイスを手に入れても変わるのはオサレなBJだけ

・滲み出す混濁の妄想、不遜なる狂気の文章、浮き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる、爬行する鉄のPC、絶えず修正する文章、結合せよ、反発せよ、地に満ち 己の無力を知れ

破道の九十
            執筆!

・デバイスの名前を知る事でやっと変身出来る

・チャドの出番が…消えた…




何時からだ…何時から私があとがきを書くと錯覚していた?(ぁ

2012/07/11(Wed) 19:03:18 [ No.974 ]
◇ 非常に不愉快 投稿者:通りすがり  引用する 
高町なのは 人様のSSを馬鹿にし過ぎだと思う。

見てて非常に不愉快だ。


※管理人様※
Kai氏がツルギン氏のSSを小馬鹿にしているとしか
思えないのでカキコさせて頂いた。
削除キーは「1234」です。
この書き込みが不要であると判断されたら、削除してください。
2012/07/15(Sun) 07:47:42 [ No.977 ]
◇ Re: オサレ師匠の書くツルギンSSにありがちなこと 投稿者:ツルギ  引用する 
高町なのは なんか覗いたらあったw
これはkaiさんは一応自分に断りを入れてあるのでさして問題はないです、ハイ。
ていうか本気でやるとは……

通りすがりさん、自分の作品について憤っていただいてありがとうございます。
自分としては断りを入れたネタなので特に問題とはしていません。
それを明記しなかった私とkaiさんの不徳の致すところとなります。申し訳ありません。
そして、そのうえで不愉快になられたのなら重ねて申し訳ありません。

……自分、早く続きを書き上げないとなあ。
お目汚し失礼しました。
あとなのはの映画は相変わらず凄かった。
2012/07/15(Sun) 22:42:45 [ No.978 ]
◇ Re: オサレ師匠の書くツルギンSSにありがちなこと 投稿者:リョウ  引用する 
武 通りすがりさん>

ご意見、ありがとうございます。
私はツルギさんとKaiさんが知り合いだと知っていたので、
特に目を尖らせずにいましたが、そう思う方がいるのも確かですね。
私としては肝心のツルギさんが許可しているのであれば、問題にするつもりはありません。
無論貴重な意見も削除しませんので。
2012/07/16(Mon) 19:54:08 [ No.979 ]
◇ Re: オサレ師匠の書くツルギンSSにありがちなこと 投稿者:kai  引用する 
セイン 返信ありがとうございます。

今回のこの文は↑でツルギさん本人が書いてある通りツルギさんとのやりとりの際(殆どこっちの暴走がですが)に出来たネタを投稿した物です。

あとがきで本人の許可を得た事を何も書かなかった事も加えこの文の内容でツルギさんSSのファンを不快にさせてしまった事を深くお詫び申し上げます。

また、本来ならこの件に関して私自身が説明しなければならなかったのですが、ツルギさんとリョウさん、今回の件でご足労頂き申し訳ありませんでした。
(また、この一連の記事については削除はいつでもしてもらってかまいません)
2012/07/18(Wed) 02:00:50 [ No.980 ]

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